祇園祭は7月の1か月間にわたって行われる長いお祭り。
その祇園祭のハイライトは宵山や山鉾巡行で、前祭 ( さきまつり ) と後祭に分かれて行われます。
・祇園祭 後祭の日程
・祇園祭 前祭と後祭の違い
・祇園祭 後祭のおすすめ理由
・祇園祭 後祭の場所
・祇園祭 後祭 山鉾巡行の穴場
・祇園祭 後祭に便利なホテル
祇園祭は前祭と後祭どっちがおすすめかというと、
祇園祭の前祭 ( さきまつり ) と後祭には色々違いがあるけど、個人的には後祭の方が好きだし、おすすめです。
祇園祭の後祭がおすすめな理由はいくつかあるけど、まずは後祭の日程から見ていきましょう。
祇園祭 後祭の日程
2014年から宵山や山鉾巡行は前祭 ( さきまつり ) と後祭に分かれて行われています。
後祭の宵山期間は7月21日~7月23日。後祭の山鉾巡行が7月24日の4日間。※前祭の宵山期間と山鉾巡行 ( 7/14~7/17 )
もっと厳密に言って、祇園祭 後祭の山鉾建ても含むとしたら、7月18日~7月24日の7日間となります。
【祇園祭 後祭の山鉾建て ( 予定 ) 】順不同
7月18日~ 南観音山、大船鉾、鷹山
7月19日~ 北観音山、鯉山
7月20日~ 浄妙山、黒主山、役行者山、鈴鹿山、八幡山、橋弁慶山
ちなみに、山鉾建てが始まる日から各鉾町を通る室町通や新町通、三条通・六角通・蛸薬師通が車両通行止めになります。
祇園祭 後祭の厄除けちまきは各山鉾会所で販売してきます。
次は祇園祭の前祭と後祭の違いを詳しく見ていきましょう。
祇園祭 前祭と後祭の違い
まず、祇園祭の起源はというと、
貞観11年 ( 869 ) 、全国で疫病が流行した時、神泉苑で※御霊会を行いました。※疫神や死者の怨霊などを鎮めなだめるために行う祭。
当時日本国内の国の数である66本の鉾を建てて、祇園社 ( 今の八坂神社 ) の牛頭天王 ( 悪疫を防ぐ神様 ) を祀りました。
一般にこの御霊会が「祇園祭」の起源といわれています。※諸説あり
66本の鉾を建てて御霊会行ったことが、祇園祭の山鉾巡行へと変化していったといわれています。
祇園祭は八坂神社 ( 祇園社 ) のお祭り。元々、前祭の山鉾巡行は祇園社 ( 八坂神社 ) の神幸祭で神輿のお出ましを町衆が町・通りを清めるために始められました。そして、後祭の山鉾巡行は祇園社 ( 八坂神社 ) へご神体がのった神輿がお帰りになる還幸祭のために町・通りを清める意味があります。
※明治以前は八坂神社の名称は「祇園感神院 」。通称で「祇園社」や「感神院」と呼ばれていました。
祇園祭の前祭と後祭の違いには神事的な意味があるんです。
近年は前祭と後祭が一緒に行われていたけど、2014年に後祭の殿をつとめる大船鉾が1864年の焼失後150年ぶりに山鉾巡行に復帰するのをキッカケに、1966年(昭和41年)以来となる前祭と後祭に分かれて行われるようになりました。
神事的な意味以外での「祇園祭 前祭と後祭の違い」といえば、
祇園祭の前祭と後祭の違いは主に4つあります。
1.観光客が圧倒的に少ない
2 山鉾の数が少ない (前祭23基、後祭11基)
3.祇園祭の後祭は屋台が出ない
4.後祭は前祭の後に行われる
祇園祭の前祭と後祭の違いで一番大きいのが上の2~4の理由で「観光客が圧倒的に少ない」ということです。
だからこそ祇園祭の「後祭」がおすすめなんです。
次は、その理由についてお話しします。
祇園祭の後祭のおすすめ理由
祇園祭は前祭と後祭どっちがおすすめかというと、次の3つの理由から祇園祭の後祭がおすすめ。
1.とにかく観光客が少ない
2.祇園祭本来の雰囲気を楽しめる
3.梅雨が明けている可能性が高い
祇園祭は前祭と後祭のどっちがいいか迷っていて、観光客の多さと混雑にうんざりしている人は祇園祭の後祭の方がおすすめです。
祇園祭の前祭は観光客が多すぎて大混雑するけど、祇園祭の後祭は観光客が少ないからゆったり落ち着いて祇園祭を楽しめます。
また、祇園祭 後祭の宵山 ( 7月21日~7月23日 ) は屋台でごちゃごちゃしていないから、祇園祭本来の雰囲気を満喫できるのもおすすめポイント。
もちろん、祇園祭 後祭の山鉾巡行も前祭に比べたら観光客は少ない。
そして見落としがちだけど、前祭の宵山期間と山鉾巡行 ( 7/14~7/17 ) の時には梅雨が明けていない可能性が高い。
たとえ雨が降っていなくても雨が降りそうなら、祇園祭の山鉾には必ずビニールシートが被せられます。
祇園祭の山鉾は「動く美術館」ともいわれていて、その懸装品は本当に美しい。
めっちゃ綺麗!!
ビニールシートが被せられていたら少しガッカリ。
これは山鉾巡行の時も同じで、少しでも雨の可能性があればビニールシート。
その点、祇園祭の後祭の宵山期間と山鉾巡行 ( 7/21~7/24 ) の時には近畿地方の梅雨が明けている可能性が高い。
できれば、ビニールシートがない状態で綺麗な懸装品に飾られた山鉾を見たいですよね。
1.前祭より後祭の方が観光客が少ない
2.祇園祭本来の雰囲気を楽しめる
3.梅雨が明けている可能性が高い
だから、祇園祭は前祭と後祭のどっちがいいか迷っている人がいたら、祇園祭の後祭の方が前祭より絶対おすすめ!!!!
南観音山「あばれ観音」
また、祇園祭の前祭にはない楽しみとして、山鉾巡行前日の宵山の7月23日深夜に行われる南観音山「あばれ観音」があります。
南観音山の「あばれ観音」は御神体の楊柳観音を神輿にくくりつけて揺らしながら、町内を3周するというもの。
祇園祭 後祭の場所
【祇園祭 後祭の山鉾マップ】
祇園祭 後祭 ( あとまつり ) 山鉾 | 曳山:南観音山、北観音山、鷹山 船鉾:大船鉾 舁山:鈴鹿山、浄妙山 ( じょうみょうやま ) 、橋弁慶山、役行者山 ( えんのぎょうじゃやま ) 、黒主山 ( くろぬしやま ) 、鯉山、八幡山 ( はちまんやま ) ※順不同 |
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祇園祭 後祭の山鉾のまわり方
祇園祭 後祭の山鉾は11基。前祭と違い山鉾の数が少ないからゆっくり見ても2時間もあれば全ての祇園祭 後祭の山鉾を見ることができます。
注意するのは大船鉾の場所 ( 地図のオレンジ )。
大船鉾だけ新町通四条下ルに建つから、ひとつだけ他の山鉾と離れている。
地下鉄「四条駅」や阪急「烏丸駅」、京阪「祇園四条駅」を利用する場合は大船鉾を最初に見た方がスムーズにまわれます。
大阪から京阪電車を利用する場合、大船鉾⇒他の祇園祭 後祭の山鉾10基を見た後の帰りは京阪「三条駅」を利用した方が便利。
「祇園四条駅」より「三条駅」の方が始発の「出町柳駅」の次の駅だから、特急に座れる確率が高い。
お金に余裕があればプレミアムカーで帰ってください (^^)
祇園祭の後祭 山鉾巡行の穴場スポット
祇園祭 後祭の山鉾巡行は7月24日。2014年から前祭と後祭に分かれて巡航( 後祭11基 )しています。
スタート地点:烏丸御池交差点 ( 9:30 青マーク )、四条烏丸交差点を通過 ( 先頭11:30頃 紫マーク ) 後、それぞれの鉾町へ帰還。
祇園祭 後祭の山鉾巡行の楽しみ方としておすすめしたいのが巡行の穴場スポットで観覧すること。
祇園祭の鉾町に住んでいる間に毎年山鉾巡行を見て、南観音山の曳き手も4回やったことがある体験者が断言します。
祇園祭の後祭 山鉾巡行の穴場見物スポットは、ズバリ、「新町通」です。
祇園祭 後祭の山鉾巡行の観覧スポットとしては、有料観覧席のある御池通や四条通、河原町通をイメージすると思います。
新町通も観光客はいるけど、四条通や河原町通、御池通よりは遥かに人は少ない。
そして、「新町通」は四条通や河原町通、御池通より観光客が少ないだけじゃなく、四条通や河原町通、御池通では体験できない良いところがあります。
それは、四条通や河原町通、御池通より道幅が狭いから、巡行する山鉾までの距離が近い!!
巡行する山鉾が進行方向を微調整するときにおこる「ガタンガタン」という音や、山鉾がきしむ音など、臨場感が半端ないんです。
スタート地点へ新町通を巡行する南観音山 ( YouTube )
祇園祭 後祭の山鉾巡行のスタート ( 9:30 ) 地点の烏丸御池交差点へ向かう南観音山・北観音山・八幡山・大船鉾の巡行が見られます。御池新町交差点では辻回しも楽しめる。
穴場の新町通では観光客がより少なくて臨場感&迫力ある祇園祭 後祭の山鉾巡行が観られます。
祇園祭 後祭に近くて便利なホテル
祇園祭を満喫するための後祭の山鉾に近くて便利なホテルは下記を参考にしてください。
祇園祭 前祭と後祭はどっち まとめ
どうでしたか。祇園祭の後祭。祇園祭は宵山や山鉾巡行が前祭 ( さきまつり ) と後祭に分かれて開催されています。
祇園祭 後祭の宵山期間が7月21日~7月23日。後祭の山鉾巡行が7月24日。
祇園祭 後祭の山鉾建ても含むなら、7月18日~7月24日の7日間となります。
山鉾の数 ( 11基 ) や前祭の後に開催されることなどから、祇園祭の後祭は観光客の数が前祭より少ないのがポイント。
観光客が少ない中でゆったり時間をかけて目当ての山鉾を観覧したり、提灯でライトアップされた山鉾が京の街並みに溶け込む幻想的な風景を満喫したり。
もし、祇園祭は前祭と後祭のどっちがいいか迷っていて、
・混雑が嫌
・祇園祭の本来の雰囲気を楽しみたい
・山鉾ビニールシートの可能性が低い方がいい
としたら、祇園祭 後祭の方が絶対におすすめ!!
参考:Wikipedia
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