「 祇園祭 保昌山 ( ほうしょうやま ) 」
地下鉄「 四条駅 」, 阪急「 烏丸駅 」5番出入口から徒歩約4分。 東洞院通仏光寺下ルに建てられます。
平安時代中期の丹後守 藤原保昌 ( ふじわら の やすまさ ) と和泉式部の恋物語を題材にした山。 保昌山は, 保昌が式部のために紫宸殿の紅梅を折って持ってくる姿を表現しています。
祇園祭 保昌山 案内
祇園祭 保昌山 由来

平安時代中期の貴族で, 武勇に秀でて歌人でもあった藤原保昌 ( ふじわら の やすまさ ) は, 平安時代中期の歌人 和泉式部 ( いずみしきぶ ) に求婚します。
式部は, 「そんなに私と結婚したいのなら, 紫宸殿 ( ししんでん ) にある梅の枝を折ってきてください。 」と保昌の本気度を試します。
これがどのくらい難しい事かというと,
「 紫宸殿 」というのは天皇の住んでいるところで, 北面武士が厳重に警備をしているところ。
式部は, いくら武芸達者な保昌でも諦めるだろうと考えたんでしょう。そう, はっきり言って “無理” なんです。 普通なら。
和泉式部としては, できもしないことを言って, 結婚をあきらめさせるつもりだったんでしょうね。 現代でもこんなことはありそうですね (笑)
ところが, 保昌は諦めなかったんです (笑)
北面武士に弓を射掛けられながらも, 何とか梅の枝を持ってきてしまったんです ! !
こうなると, 言ってしまった手前と危険を冒してまで自分のために梅の枝を持ってきてくれた保昌を見直したんでしょうね。 2人は, 晴れて結婚することになりました。

保昌山では, 上の由来にちなんで, 宵山には「 縁結び 」の御守りが授与されます。 宵山の期間中は, このお守り目当てでたくさんの人が訪れます。
和泉式部
平安時代中期の歌人で, 紫式部とは同時代。 紫式部には, 「 恋文や和歌は素晴らしいが, 素行には感心できない。 」と評されています。 恋多き女性だったそうですね。
祇園祭 保昌山 懸装品等
保昌山は, 舁山 ( かきやま ) に分類されています。
御神体の人形は, 緋縅 ( ひおどし ) の鎧に太刀をつけ, 梨地蒔絵 ( なしじまきえ ) の台に紅梅を一杯にもってこれをささげています。
簡単に言えば, 鎧を着て漆塗りの台に立ち, 紅い梅の枝をささげている人形。 和泉式部に, 紫宸殿で折ってきた紅梅を渡している場面ですね。
頭は, 明応9年 ( 1500 ) , 胴は寛政(1789~1800)頃, 町内に住んでいた彫刻師 勇祐の作。
前懸の緋羅紗地 ( ひらしゃじ ) に蘇武牧羊図 ( そぶぼくようず ) , 胴懸の張騫巨霊人 ( ちょうけんきょれいじん ) に鳳凰と虎を配した刺繍は, 円山応挙(1733~95)の下絵 ( 京都市指定文化財 ) 。
その円山応挙の下絵は, 屏風に仕立てて宵山に公開されます。 見送は福禄寿, 弁財天に唐子を配した綴錦で, 寛政10年(1798)の作。
これらの前懸・胴懸・見送等は全て近年復元新調。 他に, 旧胴懸としてヨーロッパ捺染 ( なっせん 十九世紀 ) のものが大切に保存されています。
水引は, 中国 明の官服で雲龍波濤文様 ( うんりゅうはとうもんよう ) に鳳凰, 鶴, 虎を配した胸背継 ( きょうはいつな ) ぎで, 特に, 孔雀の羽を縫い込んだ刺繡の逸品。
祇園祭 保昌山 アクセス
地下鉄「 四条駅 」, 阪急「 烏丸駅 」5番出入口から徒歩約4分。 祇園祭 保昌山は, 東洞院通仏光寺下ルに建てられます。
JR京都駅から
JR京都駅下車後, 地下鉄 「 京都駅 」から [ 国際会館 行き ] に乗車
↓
「 四条駅 」下車, 5番出入口から徒歩約4分で祇園祭 保昌山。
祇園祭 保昌山 近くの観光スポット
祇園祭 保昌山 近くのグルメ&ラーメン
近くのグルメ&ラーメン
ますや
祇園祭 保昌山から徒歩約3分にあるのが, 「 ますや 」。昭和の雰囲気がプンプンする洋食屋さん。 懐かしさと共に美味しい洋食が手軽に素早く食べることができます。 そして, 弁当での持ち帰りも可能。 「 ますや 」さんで弁当を買って食べたら, チェーンの弁当屋では満足できないでしょう。
都野菜 賀茂 烏丸店
祇園祭 保昌山から徒歩約3分にあるのが, 「 都野菜 賀茂 烏丸店 」。
京都の農家と直接取引し, 有機 ・ 無農薬または減農薬の朝取り野菜をバイキング方式で食べられるとあって, 女性を中心に人気のお店。 そして, お腹一杯食べられるから, 女性だけではなく男性にもオススメ。
新宿めんや風花
祇園祭 保昌山から徒歩約1分にあるのが, 「 新宿めんや 風花 」。
塩の味わいは控えめで, 旨味を楽しむ他では味わえない「 塩ラーメン 」。 独特の謎の後味も印象的。 普通の塩ラーメンとは少し違った味わいを体験出来ます。
そして, チャーシューがめっちゃ旨い ! ! 豚脂身の旨味が「 ジュワジュワ 」と染み出てくるチャーシュー。とにかく, 美味しいチャーシューなので, チャーシュー麺がオススメ ! !
麺匠たか松 四条店
祇園祭 保昌山から徒歩約5分にあるのが, 「 麺匠たか松 四条店 」。
“つけ麺” がメインのお店だから, 麺はもちろん美味しい。 そして, ラーメンの味もなかなか。 煮干しと円やかな味わいのスープを楽しめます。 店内は綺麗で, 女性一人でも安心して入店できます。
祇園祭 保昌山 まとめ

祇園祭 前祭 ( さきまつり ) の山鉾の中でも, 保昌山だけ少し離れた東洞院通仏光寺下ルに建てられます。 ちょうど, 佛光寺の南西辺り。
藤原保昌 ( ふじわら の やすまさ ) が, 和泉式部 ( いずみしきぶ ) の無茶ぶりにもめげず, 結ばれた由来から, 「 縁結び 」にご利益があるとされ, 宵山期間中は, 他の山鉾から少し離れているにもかかわらず, 多くの人で賑わいます。
前祭 山鉾 | 船鉾・長刀鉾・月鉾・菊水鉾・函谷鉾・鶏鉾・放下鉾・岩戸山・綾傘鉾・螳螂山・四条傘鉾・保昌山 (ほうしょうやま) ・孟宗山 (もうそうやま) ・占出山 (うらでやま) ・山伏山, 白楽天山 (はくらくてんやま) ・霰天神山 (あられてんじんやま) ・郭巨山 (かっきょやま) ・伯牙山・芦刈山・木賊山 (とくさやま) ・油天神山・太子山 |
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後祭 山鉾 | 南観音山・鈴鹿山・浄妙山 (じょうみょうやま) ・橋弁慶山, 役行者山 (えんのぎょうじゃやま) ・黒主山 (くろぬしやま) ・鯉山・八幡山 (はちまんやま) ・北観音山・大船鉾・鷹山 |
所在地 | 京都市下京区東洞院通仏光寺下ル燈籠町574 上ル下ル西入東入について |
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