祇園祭 岩戸山
「 祇園祭 岩戸山 」
地下鉄「 四条駅 」 、阪急「 烏丸駅 」から徒歩約5分 、 新町通仏光寺下ルに建てられます。
岩戸山の由来
天岩戸( あまのいわと )を開いて天照大神(あまてらすおおみかみ)が出現する日本神話が由来とされています。
天岩戸とは、 日本神話に登場する、 岩でできた洞窟。太陽神である天照大神が隠れ、 世界が真っ暗になった岩戸隠れの伝説の舞台。
Wikipediaより
鉾のようでも鉾でない ? !

岩戸山は、 鉾ではありません。 曳山 に分類されます。
曳山と鉾との違いは 、 鉾のように柱を中心に据える代わりに屋上に真松を立てます。
曳山とはいえ室町時代 狩野永徳の洛中洛外図屏風で見られる岩戸山には、 すでに車輪が描かれており鉾と同じ車をつけた曳山でした。
御神体
三体の御神体( 人形 )を飾っています。
天照大神は胸に神鏡をかけ、 しゃくを持ち、 脇の手力雄尊たじからをのみこと( 戸隠大明神 )と共に 白※直衣( のうし )姿で、垂纓( すいえい )の冠を被っています。
※ 平安時代以降の天皇、 皇太子、 親王、 および公家の平常服。
屋根の上には金襴の陣羽織に大口袴を着て唐冠を被り、 太刀を身につけ天瓊矛( あめのぬぼこ )を突き出した伊弉諾尊( いざなぎのみこと )を安置しています 。
岩戸山の懸装品

庇( ひさし )裏の金地四季草花図は今尾景年( いまおけいねん 1845~1924 )73歳の時の筆、 前後の軒裏の金地鶺鴒(せきれい)図は弟子の中島華鳳(かふう昭和六年)の筆。

下水引は鳳凰瑞華彩雲岩に波文様( 平成十五年復元新調 ) 、 二番水引は緋羅紗地宝相華文様刺繍、 三番水引は紺金地雲三ツ巴五瓜( ごか )唐花文様綴織( 共に平成十七年復元新調 )

前懸は玉取獅子図中国絨毯、 胴懸は唐草文様インド絨毯。 見送は日月龍唐子嬉遊図( からこきゆうず )綴織( 一部刺繍 )を用いています 。 別に皆川泰蔵作ベネチア図もあります。
まとめ

新町通仏光寺下ルなので、 ちょうど船鉾の下ったところ。
新町通に建てられる山鉾で一番南に位置し、 比較的ゆったり見学できます。
鉾のような形をしていますが、 曳山に分類されます。
岩戸山
京都府 京都市 下京区 新町通仏光寺下ル 岩戸山町
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